ハランとシャンルウルファ
ハランには、ウル・モスクや、イスラム世界で最初に建てられた大学の跡がありま す。旧約聖書によると、紀元前18世紀ごろにカナンの地に向かう途中のアブラハ ムが立ち寄ったとされています。また、日干しレンガで造られた伝統的なドーム屋 根を持つハランの家も有名で、そこには1980年代まで人が住んでいました。 シャンルウルファは、数千年の昔からアブラハム、ヨブ、聖ゲオルギウスなどの預 言者が住んだと言われる預言者の町として有名です。アブラハムの生誕地もこの 地だと言われています。伝説によると、ネムルトという名の残酷な王が、反乱を起 こした預言者アブラハムを火に放り込んだ際、神の命令が下り、火は水に、薪は 魚に変わったと言われています。この聖なる伝説ゆえに、この地の魚は決して取っ てはならないことになっています。